カチオンフリーシャンプーって、どうなの?
カチオンフリーのシャンプー、ヘアケアが一部で注目されています。
カチオンフリーの「カチオン」って、いったい何?
まずカチオンというのは、中学の理科や高校化学で習う「陽イオン」のことです。
大学以降の化学では、
- 陽イオン → カチオン (cation)
- 陰イオン → アニオン(anion)
という風に呼びます。
シャンプーに、カチオンなんて関係があるの?どういうふうにカチオンが関係するの?と不思議に思うかたもいらっしゃるでしょう。
実は、ヘアケア分野で話題になっているカチオンとは、「カチオン性界面活性剤」のことです。
界面活性剤(かいめんかっせいざい)とは?
界面活性剤とは、「汚れを落とす薬剤」のことです。
洗濯用の洗剤や、食器用の洗剤に入っている成分は、界面活性剤ですね。
石けんにも界面活性剤は入っています…、というより、石けんは界面活性剤の固まりです。
合成洗剤やシャンプーは、界面活性剤が入っているからダメ。
でも石けんはOK…なんてい言うことを言う方もいらっしゃいますが、石けんも立派な界面活性剤なんです。
ただ、洗剤やヘアケア製品に使われている界面活性剤と、石けんの界面活性剤は、種類が違うだけです。
アニオン性界面活性剤の特徴と用途
洗剤に入っているのは、カチオン性界面活性剤です。
一方、石けんに入っているのは、アニオン性界面活性剤なんですね。
要するに、陽イオンか、陰イオンかって違いなんです。
アニオン性界面活性剤は、石けんの他には、歯磨き粉やシャンプーやボディソープなどに使われます。
アニオン性界面活性剤は、刺激が強くないので、マイルド系のシャンプーやリンスに良く使われます。
アミノ酸系石けんも、アニオン性界面活性剤を使った石けんです。
カチオン性界面活性剤の問題とは
一方、カチオン性界面活性剤とは、リンス液だとかコンディショナーに入っている成分です。
カチオン性界面活性剤は、殺菌力や抗菌力があるモノが多く、髪の毛をサラサラにする力もあります。
ただ、殺菌力や抗菌力は、頭皮にはよくありません。