頭の痒みは、スカルプフローラの乱れ?
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頭が痒くて、一日中、掻いている。
フケが多くて、痒みが強くて、掻かずにはおられない。
そういう髪の症状もありますよね。
頭が痒いと、それだけでイライラしますし、意外にタチが悪い。
痒みというのは、無意識で掻くので、他人から見ると汚らしかったりする。
でもどうしてこんなに痒いのか。
もしかしたら、頭も乾燥肌になっているのか?
そういう場合もあるようです。
皮膚細菌叢 皮膚フローラ
皮膚には様々な細菌が住んでいます。
これを皮膚常在菌と呼びます。
常在菌は、数十種類以上居ますが、善玉菌、悪玉菌、日和見菌というふうに3種類に分類します。
善玉菌は、肌を健康に保つ働きをする細菌で、悪玉菌は肌に良くない細菌です。
日和見菌は、普段は善玉菌だけれど、環境が変わると悪玉菌になってしまう細菌です。
これらの細菌のバランスのことを、皮膚フローラと呼びます。
フローラというのは、お花畑という意味で、細菌の分布を表します。
頭皮フローラ スカルプフローラ
そして、頭皮にも頭皮フローラ(スカルプフローラ)があります。
頭皮に住んでいるのは、ニキビを作るアクネ菌や表皮ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌だとか、カビの仲間のマラセチア菌です。
これらの細菌は、普通の皮膚にも住んでいますね。
普段はアクネ菌や表皮ブドウ球菌が、汗や皮脂を食べて脂肪酸を作り、頭皮を酸性に保つ働きをします。
ただ頭皮には、コリネバクテリウムと言う細菌も住んでいて、これがちょっと問題らしい。
というのも白髪や赤い痒みや抜け毛のある部分を調べると、コリネバクテリウムという細菌が増えているそうです。
コリネバクテリウムは、犬や猫などの獣にもいるバクテリアで、感染症では死亡例もあるそうです。
こういう風に、頭皮に悪玉菌が増えてしまうと、トラブルになるわけですね。