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骨盤が歪む? 股関節が悪い?

シューズブロックというのは、オステパシーやカイロプラクティックで使われる、骨盤の歪みを矯正する一つのテクニックでした。 平らなところにうつ伏せになり、片方の腸骨の上部と、反対側のソケイ部あたりに詰め物をした靴を一直線になるように入れ、そのまま4分ほど楽に寝ていると、骨盤の歪みが取れるという話でした。

で、実際にやってみたら、これが結構気持ちいい。 ボンヤリしていると、そのまま寝てしまいそうな感じ。他人の手や足で、グイグイ・ゴリゴリ矯正されるのとは違って、自分の身体の重みで骨盤の歪みを取るので、じんわりと効く ...そんな感じがします。

で、やはりしばらくの間、これをやっていたのですが、だんだんヒザの方が痛くなってきました。どうも、やりすぎたようです。
注意書きに
「やりすぎると、骨盤が緩みすぎるので、やりすぎないように」
とちゃんと書いてあったのに、最初に気持ちが良かったもんだから、5分のところをつい10分以上やってしまっていました。

 そしてまた、骨盤のところだけが楽になっても、他のところ(特に胸)が硬いままでしたので結局バランスが整わず、ヒザに痛みが来てしまったようです。結局、外から矯正するというやり方では、私の身体は整わないようでした。


ではなぜ外からの矯正では、身体が整わないのか。それは当時「骨法(こっぽう)」という名で自分の武術を広めようとしていた堀部正史さんの「骨法の秘密」(堀辺正史・こう書房刊/絶版)を読んだときに、わかりました。

この本は、骨法という武術の話がほんの少しあったあと、あとは全部整体に関する話になっているという、当時の武術ファンには肩すかし的な本でしたが、私にはとても興味深い本でした。というのも、骨格が歪む原因として「股関節のケイタイ角」をあげていたからです。

ゴムチューブ療法では、何らかの原因で仙腸関節のズレが生じ、骨盤が歪んで骨格の歪みを生むという説明でした。が、この本の説明は、

「股関節の変位が左右の足の長さの違いを生み、その結果骨盤が歪んだり身体の骨格が歪んだりする」

...というモノだったのです。

 たとえば、ちょっとした実験をしてみてください。

(1)まず、両足のカカトとつま先をひっつけるように平行にして立ちます。
(2)そこから正面を向いたまま、右足のつま先をカカトを中心に右に90度開いてみます。

...するとどうでしょう、右腰と右肩が上がります。
 わかりにくければ、両手の手のひらを合わせて目の前にまっすぐ伸ばした状態で、これをやってみてください。45°くらいでもう、ハッキリわかります。

これは足が外股になると「足が長く」なり骨盤を下から押し上げるからなのです。もちろん実際に足が長くなるわけではなくて、大腿骨と骨盤をつなぐ股関節が「斜めに付いている」ために、つま先を開くと骨盤が押し上げられるのです。

 でその結果、腰の高さが左右で異なり背骨が左右に側面に湾曲する(側湾症)。その結果として骨盤自体が歪むことがある、、、というのがこの説の主張です。

 だからこの説では骨盤が歪まなくとも背骨は歪む場合があるということになります。骨盤説だと骨盤が歪まなければ背骨の側湾は起こらないハズですが、股関節の片方がもう一方より外旋していると、それだけで骨盤の高さが上がります。だから、足の長さが左右で変わる原因は、股関節を取り巻く筋肉のバランスだというわけです。

 つまり股関節回りの左右の筋肉のバランスが異なると、片足が外旋し、もう一方が内旋するということになって、外旋した側の足が長くなり、内旋した側の足が短くなります。そうすると、その上に乗っかっている骨盤は、当然ながら傾きますから、上半身は身体をまっすぐ立てるために歪み、その結果、身体が歪むわけです。
そしてまた、骨盤の仙腸関節も、それでずれるという説明です。
 
股関節がなぜ外旋したり、内旋したりするかという説明は、テントの支柱を二本のロープで引っ張って立てる場合に強く張った方に傾く(動きが制限される)という例で説明されます。つまり何らかの理由で片側の筋肉の緊張が続くと、そっちの方に骨が引っ張られてしまい、外旋したり内旋したりするわけです。

 マストとロープの関係と同じで、強くロープを引いた方にマストは傾くように、歪むわけです。

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