二十歳を過ぎて、私は牛乳が飲めなくなりました。そして牛乳が飲めなくなってからと言うもの、私は自分のコンディションの悪さを、ドンドン自覚してきました。 もちろんそれまでだって、特に健康だったと言うわけでもなかったのですが、体調の悪さがよりいっそう鮮明になり、生活にも支障を来し始めました。
まず第一に、朝起きることができなくなりました。
毎朝三時半に起きて新聞を配っていた私が、なんと朝起きることができない!
拳法部の幹部だったのに、朝練を寝過ごして休んでしまう。
ランニングの途中で、ウチのアパートの窓から主将のI君にたたき起こされたり...
これは私にとって、衝撃的でした。
次に肩や腰がガチガチに固まってしまって、気持ちの悪いこと気持ちの悪いこと。
特に腰は腰椎3番から水平にまるでベルトを締めたような感じになり、放散痛というか筋肉痛というか、ドンヨリとした痛みがずっと続くようになりました。
さらに右ヒザ。ちょっとした拍子に、抜けたような感じになって、力が入りません。
右肩も前方に出て、上半身の骨格の歪みも顕著になってきました。
もちろん、いつもいつもこういう状態だったわけではありません。が、これが私の体調の常態になりました。で、何とかならないかと健康本を読みあさって、ゴムバンドを使った療法というのに出会いました。腰の腸骨のアタリに2メートルほどの天然ゴムのチューブを巻いて、毎日百回くらい腰を回す...という健康法です。
「腰痛や頭痛、生理痛などと言った体の不調は、骨盤の歪みによるものだ!」
という説で、骨盤の歪みを正せばこれらの不調は取り除ける! という触れ込みでした。
さっそく本を買い、腰に皮のベルトをキツく巻いてやってみたら、確かに気持ちが良い。腰痛の痛みも、心なしか軽くなる感じ。急な腰痛の場合の治療法として「とにかく骨盤にベルトをキツく巻いて静かにしておく」と言うのがありますが、それも納得です。
ゴムバンドは、当時一本三千円くらいでしたが、結局、腰用・たすきがけ用・ヒザ用など、殆ど全種類のゴムバンドを手に入れて、一時期は熱心に腰を回したモノでした。
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