歳をとったら、体臭に注意
体臭がひどいお年寄り、いますよね。
臭いのに、なぜ対処しないんだ？と怒りが湧くこともあるかも知れません。
でもこれは仕方ないんです。
というのも本人は、自分の臭いには気づいていないんです。
人間は、自分自身の（普段の）臭いには、気づかないように出来ていますから。
人間は、自分自身の体臭には、気づかないように出来ている
生き物にとって、臭いというのは周囲の状況を探る貴重な情報です。
心地よい臭い、危険な臭い、酷い臭い、異性の臭い、フェロモンなど…。
こういった臭いによって、周囲や他者の状況を知るわけです。
お母さんも、子供の臭いを毎日嗅いで、健康状態を判断しますよね。
自分の体臭がゼロ地点
臭いで周囲の状況を知るためには、自分自身の臭いはまずキャンセルしないといけません。
自分に一番近いのは自分ですから、自分の臭いを毎日感じていたら、それよりはるかに遠い臭いなんて、打ち消されてしまいます。
それでは周囲の臭いを参考に出来ませんから、自分の体臭には、気づかないように脳がキャンセルしているわけです。
と言うか、自分自身の体臭が基準で、「ゼロ地点」というわけです。
だから自分の身体が臭いと思うのは、いつもと違っている時か、自分の鼻が敏感になっているときだけで、普段の体臭は、自分には分からないわけです。
つまり、自分が臭いかどうかは、他人にしか分からないんですね。
年齢によって、体臭は違う
体臭は、年代によって変わります。
子供は子供の臭いがしますし、若者は若者の臭いを持っています。
男性は男性特有の臭いがしますし、女性は女性特有の臭いがします。
そして歳をとるとまた、年相応の臭いがする様になります。
その殆どの原因は、細菌です。
人間の身体には物凄い数の細菌が住んでいて、それが様々な臭いを作るのです。
具体的には、腸内細菌と、皮膚に住む細菌です。
体臭の原因は、食べたものと細菌の活動
腸内細菌は、食べたモノを分解して、臭いの元を作ります。
腸内に住む乳酸菌やビフィズス菌（善玉菌）はチーズのような良い臭いを作りますし、悪玉菌は酷い臭いを作ります。
野菜や海藻などの食物繊維は、善玉菌のエサになり、善玉菌は短鎖脂肪酸（酢酸・酪酸・プロピオン酸）を作って、腸内環境を整えます。
一方、皮膚に住む細菌は、汗や皮脂をエサにして臭いを作ります。
つまり汗の成分や皮脂の成分によって、体臭は変わってきます。
となると、体臭を抑えるには、食べるモノを変えて、汗や皮脂の成分を良いモノにしないといけないわけですね。
これは大変。
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体臭管理は、男の身だしなみ。
