プロテオグリカン 軟骨の主成分で、保水力を持つ成分
プロテオグリカン、というワードがテレビCMでもよく流れるようになりました。
プロテオグリカンって、何?と思う人も多いでしょう。
プロテオグリカンとは、タンパク質(プロテイン)と多糖類(グリカン)の複合体(コンプレックス)です。
プロテオグリカンは、軟骨の主成分ですが、人間の皮膚にも存在していて、肌をプルプルにしています。
というのもプロテオグリカンは、ヒアルロン酸の1.3倍の保水力を持っていて、肌に水分を保つ役割を担っているからです。
プロテオグリカンは、ヒアルロン酸の1.3倍の保水力!
肌の潤い成分と言えば、以前はヒアルロン酸でした。
ヒアルロン酸というのは、保水力があり粘りけのある物質で、ニワトリのトサカなどに多く含まれている成分です。
人間の身体の中にもたくさんあって、軟骨の成分でもあります。
ヒザの痛みと言えば、コンドロイチン硫酸の方が有名ですが、ヒアルロン酸もコンドロイチン硫酸も、どちらも軟骨の成分なんですね。
そして実は、この二つをまとめているのが、プロテオグリカンなんです。
プロテオグリカンは、セリンというアミノ酸(タンパク質)の周りに、ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸、ヘパリンなどがくっついた形をしていて、肌をプルプルに保っている成分です。
プロテオグリカンが急に話題になってきたわけ
プロテオグリカンは、以前からよく知られていた肌の成分です。
しかし最近、急に話題になり始めました。
その大きな原因は、プロテオグリカンの値段が安くなったからです。
もともとプロテオグリカンは、非常に高価な素材でした。
たった1グラムで、なんと3,000万円もしていた成分なんです。
一方、ヒアルロン酸は、ニワトリのトサカなどを材料に作っていましたが、乳酸菌や連鎖球菌で大量生産が可能になりました。
そのため、プロテオグリカンではなく、安いヒアルロン酸が化粧品によく使われていたわけです。
ところが近年、シャケの頭の鼻軟骨から、プロテオグリカンを抽出する技術が開発され、以前と比べるとかなり安く作れるようになりました。
ヒアルロン酸ほどは安くありませんが、それでも高級化粧水には使えるレベルになりました。
そういうわけで、最近、プロテオグリカンのテレビCMも流せるようになったワケです。
テレビで宣伝しても良いくらいの量が確保できるようになったって事ですね。
プロテオグリカンは原液で
プロテオグリカンは高価な素材ですから、大量には使えません。
気になるところに集中して、原液を使うのが一番かも知れません。
ということで、今日の商品はこちらです。
成分は、水、プロテオグリカン、BGの3つだけです。
化粧水のあとに、使えます。
因みに成分表にある「BG」とは、1.3ブチレングリコールという化合物で、エキスを抽出するための溶剤です。
抗菌作用があり、保湿力もあるため、広く化粧品に用いられています。
ハーブの成分などの抽出法には、アルコール類を用いた抽出法とBG抽出法がありますが、BG抽出の法がトラブルが少ないようです。