菌対策をし始めた結果は?
更新日:2018/03/04
慢性痒疹(ようしん)の実際、その3。
56歳になって、突然、腕が痒くて痒くてたまらなくなった。
そのため、毎日のように、二の腕の振り袖部分をガリガリと掻きむしっていた。
ただ、その頃はまだ、あまりそれが広まらず、右側の痒みが、左側に移った程度だった。
痒みが気になっていたものの、特に何の対策も打たず、毎日ボリボリ掻いていた。
そのまま秋になり、さらに一冬が過ぎ、春になって薄着になってみると、自分が思っていた以上に腕や背中にカサブタがたくさん出来ていた。
コレはなんかヤバいぞと言うことで、色々調べて見たが、カサブタが増える病気なんて、検索しても全然ヒットしない。
ただAD発症(アトピー性皮膚炎)などの話を読んでみると、どうも皮膚にいる常在菌が、痒みを増幅させて、皮膚病を悪化させるらしいと言うことが分かってきた。
そこで、痒みを抑えるという塗り薬を色々買ってきたり、痒みを抑える抗ヒスタミン薬を買って飲んでみたりした。
しかしどういうわけか、自分にはあまり効果が無く、副作用の眠気すら起こらなかった。
一方、皮膚のバイ菌を殺菌するために、強い殺菌力のある石けんやボディーソープなどを使い始めた。
ところがこちらも皮膚の調子が良くならず、かえって股間や脇の下まで痒くなり始めた。
どうやら下手に強い殺菌力のある薬剤を使ったために、皮膚に住んでいる常在菌のバランスが崩れ、より悪玉菌やカビが活躍しやすい状況になっていたらしい。
そこで考え方を改めて、強い殺菌力の薬は使わずに、ココナッツオイル等の抗菌力のある油を患部に塗ってみることにした。
カビなどの真菌類を押さえるボディーソープで、股間や脇の下を週に1~2回程度洗った。
陰嚢や股間が痒くなったらデリケアMsを塗って、ボリボリ掻くのを減らした。
そうして3ヶ月ほどたった夏頃には、二つのことが起こっていた。
まず一つは、足にできたカサブタが拡がらなくなり、多少良くなった。
もう一つは、腕や腹の発疹は減らず、カサブタも黒くて硬いモノが増えた。
太ももや足に出た痒疹は、時間が経つにつれて出なくなったのだが、二の腕や腹は逆に、治っていく一方で、新しいモノがまたできるというイタチごっこになったのだ。
下の画像は、5ヶ月後にかなり良くなった右スネの内側部分。
慢性痒疹 右足の内側 (2017/04/30)
まだできたてで赤みを帯びている。
慢性痒疹 右足の内側 5ヶ月後(2017/09/23)
痒疹はほとんど治って、薄茶色の跡だけが残っている状態。