カビも皮膚病の原因の一つ
更新日:2018/03/04
皮膚病が酷くなる原因の一つが、黄色ブドウ球菌などの大発生だとわかり、抗菌力のある石けんやボディーソープや、ココナッツオイルを使い始めた。
石けんやボディーソープは、洗い流してしまうと抗菌力が無くなるので、そのあとにココナッツオイルを塗ることで、抗菌力を維持しようという考えだった。
痒みは相変わらず酷くて、朝起きてはボリボリ、昼寝するとボリボリ、夜寝る前にも一時間以上ボリボリという感じだった。
残念ながら、レスタミンコーワなどの抗ヒスタミン薬は、あまり痒みを抑えてくれなかった。
副作用の眠気さえ起こらないんだから、どうしようもない。
かといって使用量を増やして痒みを抑えてみても、やっぱりダメ。
というのもボンヤリしている時間にボリボリ掻いて、カサブタをはがしてしまうのだ。
一日数時間だけ痒みを抑えても、薬が効かなくなるとすぐにボリボリ掻いて、無意識のうちにカサブタをはがしてしまう。
これではどうしようもない。
そして夏になると別の問題も発生した。
陰嚢(いんのう)や股間、脇の下がもの凄く痒いのだ。
いわゆる「インキンタムシ」なのかと思って色々調べて見たが、それとは別に「陰嚢湿疹」というのもあるらしい。
皮膚病って、ホントに色々あるんやね。
夏が近付くにつれて、今度は陰嚢や脇の下が猛烈に痒くなった。
ホントにもう、掻かずには我慢できないくらいの痒みが毎日起こり、浸出液が固まったモノがフケのようにボロボロと剥がれた。
酷いときには、陰嚢の表面から、シート状の何かがゴソッと剥がれたりした。
同時に脇の下も急激に痒くなり、脇の下と股間を毎日毎日ボリボリと掻きむしり始めた。
脇の下からも、フケのようなモノが出始めて、コレは一体どうしたことか。
陰嚢が猛烈に痒くなるのは、陰嚢湿疹とか、陰嚢掻痒と呼ばれるもので、原因はハッキリしない「掻痒症(そうようしょう)」の一種だろう。
もちろん、インキンタムシの場合もあるが、これは陰嚢より股関節が痒くなる。
一方、陰部や脇の下が痒くなってフケのようなモノが剥がれ落ちるのは、「脂漏性湿疹」と呼ぶ病気らしい。
掻痒症の場合は、原因がハッキリしないので対策しようがない。
掻痒症というのは、身体の中から痒みがわき起こってくるもので、体調に左右されるしね。
しかしインキンタムシや脂漏性湿疹の原因はハッキリしている。
それは「白癬菌(はくせんきん)」や「マラセチア菌」といった「真菌類(しんきんるい)」だ。
真菌類というのは簡単に言うと「カビ」だね。
カビは普通の抗菌剤では防げないので、別の対処が必要になる。