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線維芽細胞とiPS細胞 FGF(増殖因子)

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線維芽細胞とは、iPS細胞の原料としても使われた細胞

このページの目次
  • FGF(線維芽細胞増殖因子)とは

更新日:2018/05/27

線維芽細胞(せんいが・さいぼう: fibroblast)は、皮膚の真皮にある細胞だ。

 

真皮は、コラーゲンやエラスチンと言ったタンパク質が網目のように組み合わさっている組織で、皮膚の弾力はここで作られる。

 

さらにヒアルロン酸やプロテオグリカンは、コラーゲンやエラスチンの網の間に挟まり、水分を保つ働きをしている。

 

コラーゲンが傷むと肌が痛み、エラスチンがなくなると弾力がなくなる。

 

ヒアルロン酸やプロテオグリカンが少なくなると、肌のみずみずしさが失われる。

 

これらの組織をまとめて細胞外マトリクスと呼ぶ。

 

で、このコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンなど、真皮にある細胞外マトリクスのほとんど全部をつくっているのが、線維芽細胞だ。

 

線維芽細胞が活発に働いておれば、肌に弾力が生まれ、みずみずしい肌が保たれる。

 

逆に、線維芽細胞が呑気に遊んでおれば、肌は荒れ放題で、シワや弛みだらけになってしまう。

 

なので線維芽細胞を活性化することができれば、歳をとってもキレイな肌を保てるわけだ。

 

ところがこの線維芽細胞、実はケガなどで皮膚が傷まない限り、あまり活発に働かないんだよねえ。


線維芽細胞は、一般の細胞よりも細胞分裂が速い万能細胞だ。

 

細胞分裂が速い上に、皮膚や筋肉や骨細胞など、様々な細胞に変化できる可能性を持つ。

 

そのため、再生医療のiPS細胞の原料細胞としても利用されている。

 

iPS細胞の産みの親である京大の山中教授も、最初はネズミの皮膚の線維芽細胞を使って研究を始めたし、ヒトのiPS細胞も皮膚の線維芽細胞から作っている。

 

線維芽細胞は、コラーゲンを作る細胞で、皮膚も内臓も骨も、骨格はコラーゲンでできているため、うまく刺激することができれば、いろんな器官に成長させることができるわけだね。

 

逆に言うと、色んな器官になれる細胞だから、易々とは動かないってことだろう。

 

勝手に肌に骨とか作り出しても困るしね。

 

FGF(線維芽細胞増殖因子)とは

 

この線維芽細胞を増やす効果が期待されているのが、FGF(線維芽細胞増殖因子)だ。

 

Fibroblast Growth Factorの略で、ヒトオリゴペプチド-13というナンバーが付いている。

 

FGFは20種類以上あるのだが、FGF-1(酸性)、FGF-2(塩基性)、FGF-7がよく取り上げられる。

 

そこでFGFというヒトオリゴペプチド-13で、この線維芽細胞を刺激することで、コラーゲンの再生を促し、ケガなどの創傷治療を行うわけだ。

 

ただFGFを使ったスキンケアは、様々な微妙な問題があって、難しいようだ。

 

線維芽細胞は、iPS細胞の原料としても使われる細胞だから、皮膚にできた傷を速く治すのには使える。

 

ところが実はその塩梅というか、コントロールが難しいらしい。

 

線維芽細胞を増やして、せっせとコラーゲンやヒアルロン酸を作らせたのは良いが、コラーゲンが部分的に分厚くなりすぎたりして、デコボコになったりすることもあるらしい。

 

あくまでも治療用に使われるもので、美容向きでは無いのかもしれない。

 

 

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