首イボには、ヒマシ油と重曹の練り薬?
更新日:2019/05/26
皮膚で気になるのが、首に出来るイボ、いわゆる「首イボ」だ。
40代前後から、首やデコルテゾーンに出来ることが多く、老化と紫外線が原因だと考えられている。
首イボは、たいてい良性の腫瘍で、特に慌てて対処するものでもない。
ただし美容面では、あまり美しいものではないし、黒ずんでいると気になる。
良性の首イボは、「アクロコルドン」や「軟性線維腫(スキンタッグ)」と呼ばれていて、非感染性のイボだ。
アクロコルドン
アクロコルドンは、平たいタイプの首イボだ。
大きさが、1mmから3mmくらいで、茶色いポツポツみたいなイボだ。
年配のご婦人の胸元に、散らばった点々みたいなものがあったりするが、あれがアクロコルドンだ。
治療法としてあげられているのは、
- 液体窒素凍結療法 … 液体窒素で凍結させて固めると、しばらくするとカサブタが出来て剥がれてキレイになる。
- 切除療法 … 手術用のハサミで、患部を直接取り除く。
- レーザー療法 … レーザー光線を当てて患部を焼く
と言った方法だ。
皮膚の表面のイボなので、切除してから2-4週間くらいで除去できる。
軟性線維腫(スキンタッグ)
スキンタッグは、大きさが、2mmから5mmくらいで、褐色をしたイボだ。
皮膚からピュッと飛び出てきて、小さな乳首みたいになっている。
小さなモノをスキンタッグ、大きなモノを軟性線維腫と呼び分けるところもある。
さらに大きくなると、垂れ乳みたいに下に垂れてくる場合もある。
ヒマシ油とは
シミや首イボには、民間療法として、ヒマシ油がよく使われてきた。
ヒマシ油は薬局などに売っているが、下剤というイメージが強い。
小鳥が便秘していたりしていると、ヒマシ油を与えてたりするね。
薬としての効能としては、
便秘症、食中毒における腸管内容物の排除、消化管検査時又は手術前後における腸管内容物の排除。
と言う風に載っているから、完全に下剤だね。
このヒマシ油の主成分が「リシノール酸トリグリセリド」で、ねっとりした油だ。
リシノール酸は、鎮痛剤や抗炎症剤としても用いられ、塗り薬としても用いられる。
ヒマシ油重曹(カソーダ)で、イボ対策
ヒマシ油には、シミやイボを薄くする効果がある。
しかしヒマシ油を絶えず塗るのは大変なので、重曹を混ぜて塗り、それを絆創膏で覆っておく。
これによってヒマシ油の効果を継続させる。
ヒマシ油重曹 材料
- ヒマシ油:1さじ
- 重曹:2さじ
- 絆創膏
ヒマシ油と重曹を、1対2の割合で混ぜて練り、それを目的のシミやイボに乗せ、絆創膏などで固定する。
数日するとカサブタになるので、カサブタがはがれるまで根気よく待つ。
ヒマシ油や重曹が肌に合わない人もいるので、目立たないところでまず試してみる必要がある。