また新しい痒疹が出てきた
更新日:2018/03/05
痒疹(ようしん)が出来ると、痒くてたまらないので、ついつい掻いてしまう。
掻くと皮膚が破れて、血がにじんだり、浸出液がにじみ出てくる。
しばらくするとそれがカサブタになり、茶色くなる。
普通の傷であれば、そのあと一週間もすればカサブタが剥がれて治る。
ところが痒疹の傷は、単なる傷とは違って、なぜだか治りにくい。
また悪玉菌が増殖しやすい環境ができるため、他の場所に拡がったりもする。
この時点で私は、何も考えずにボリボリ掻いていたために、痒疹が腕から背中、上半身から太ももやスネまでドンドン拡がっていった。
56歳になるまで、皮膚病にはとんと縁が無かったため、ちゃんと対処できなかったのだ。
それでも最初の頃は、掻いてカサブタをはがすといつまで経っても治らないから、掻かないで済ます方法を色々考えて試してみた。
たとえば手袋をして寝るとか、カサブタの上に液体絆創膏を塗って、カサブタをはがせないようにするとか。
ところがこういう方法も、全く効果が無くて、気がついたら猛烈な痒みを掻きまくってしまい、毎日カサブタをはがすという繰り返しだった。
あまり薬は飲みたくないタチなんだが、痒み物質のヒスタミンの分泌を抑える抗ヒスタミン薬も、続けて二瓶ほど飲んでみたが、やっぱり効果は薄かった。
かゆみ止めとして使われる抗ヒスタミン薬は、副作用として眠気を引き起こす。
お笑いタレントのTさんが、同じ成分の薬を飲んだ後に車の運転をして、事故を起こしたニュースもテレビで流れていたりした。
ところが私の場合は、少し多めに飲んでも眠気すら起こらず、痒みももちろん治まらなかった。
結局、かゆみ止めの薬もあまり効かないということで、ボリボリ掻くのは止められなかった。
色々頑張って掻くのを我慢してみても、寝る前や朝起きたときに結局カサブタをはがしてしまうし。
下着のシャツも茶色い血痕だらけになるし、掻かない努力はしてもムダだと悟った。
そこで次善の策として、傷が拡がらないようにいろいろ考えた。
たとえば掻きむしって皮膚が切れたり、カサブタをはがしてしまったら、少し乾かした後、抗菌剤入りの塗り薬(ポリ)を塗ることにした。
頻繁に手洗いをして、特に寝る前には抗菌剤入りの塗り薬を爪に入れたまま寝るようにした。
また掻きむしって荒れた皮膚には、ヘパリン類似物質配合のかゆみ止め軟膏(ヘパソフト)を塗り、ガサガサになった皮膚の状態を整えるようにした。
一方、黒く硬くなって掻きむしっても剥がれないカサブタは、痒いし見た目も汚らしいので、タイミングを見てヨーグルトピーリングで剥がしていった。
その結果、しばらくすると、太ももやスネまで拡がっていた痒疹が、快方に向かった。
太ももやスネには新たな痒疹があまりできなくなり、硬くなった痒疹を剥がした後も、順調に治るようになった。
快方に向かったのは下半身だけだったが、環境さえうまく整えれば、この皮膚病は治るんだなと言うことが分かっただけでも十分だった。
慢性痒疹の経過(右すね編)
色々やり始めてからの経過画像
慢性痒疹 右すねの内側 (2017/04/30)
赤い痒疹が10個くらいあって、かなり痒かった頃。
5ヶ月後 (2017/09/23)
痒くて火を噴いている箇所が3カ所くらいに減った。
この前にピーリングでカサブタをはがしている。
7ヶ月後 (2017/11/23)
痒疹は治って、カサブタがあった跡だけ茶色く残っている。