腎臓対策の食事法は、どうすればいいんや
更新日:
透析にならないために、腎臓をいたわろう。
10kgダイエットして、腎臓に悪いメタボを解消しよう。
そう決めたのは良いが、ただ体重だけ減らせば、腎臓病を回避できるのか?
高血圧でかかりつけの医師の指導は「とにかく減塩」だったので、塩分を減らすのは確定。
体重も、BMI値24にあたる67kg以下まで減らすのも、確定。
腎臓に悪いのは、高血圧・糖尿病・脂質異常症の三つだから、糖質ももちろん控える。
まとめると
腎臓病対策
- 高血圧 → 減塩
- 糖尿病 → 糖質制限
- 脂質異常症 → 減量
ってことになる。
さらには、睡眠不足や不規則な生活、風邪などの感染症も腎臓に負担をかけるので、気をつけなければならない。
腎臓病にならないための食事は矛盾だらけ?
腎臓病対策は、塩分制限・糖質制限・減量と言うことになるわけだが、これって全部、食事法に収束する。
つまり、腎臓病にならないためにやるべき事は、そのための食事法を確立して、それを実行することに尽きるわけだ。
ところが腎臓病予防策をネットで調べて見ると、玉石混交で、言ってることが医者によって違う。
たとえば腎臓病が悪化すると、塩分制限はもちろん、カリウム制限やタンパク質制限を行わなければならない。
塩分が多すぎると血圧が上がり、毛細血管の固まりである腎臓に負荷が掛かる。
また塩分(ナトリウム)の拮抗ミネラルであるカリウムを摂りすぎても、尿量が増えるため腎臓に良くないらしい。
カリウムは野菜や果物に多いミネラルだから、野菜や果物を制限しろという。
そしてそれを言ったあと、バランスの良い食事が必要だと言う。
一般の我々からすると、バランスの良い食事とは、肉や揚げ物を減らして、野菜や果物などをたくさん取るというイメージだが、野菜や果物を減らして、どうやってバランスの良い食事が作れるのだ?
プロテインは腎臓に悪いのか?
また、腎臓をいたわるためにタンパク質を制限しろと言う。
タンパク質は、筋肉や内臓、皮膚、そして骨の骨格を作っている重要な材料だ。
しかも免疫を司る免疫グロブリンも、タンパク質で出来ている。
なのでタンパク質が不足すると、風邪を引きやすくなったり免疫力が落ちるのだが、減らせという。
その理由は、タンパク質が分解されたときに出来る老廃物が、腎臓を通るからだ。
タンパク質は、身体の中で使われたあと分解されて、クレアチニンやアンモニアができる。
クレアチニンは、筋肉中にクレアチンリン酸として蓄えられたエネルギー源の代謝物で、タンパク質の老廃物の一つである。
またアンモニアも、余分なアミノ酸(タンパク質)の分解物で、タンパク質の摂りすぎは、体内でのアンモニアの発生につながる。
アンモニアは身体にとって毒なので、肝臓で尿素に作り替えられ、腎臓で濾過されて尿として排泄される。
なので腎臓の仕事を減らすために、アンモニアの発生源であるタンパク質を減らせと言うわけだ。
その一方で、サルコペニア(筋肉退縮/フレイル)に気をつけろと言う。
サルコペニアは、足腰の筋肉が急激に衰える老化現象で、栄養不足(タンパク質不足)と運動不足が原因だ。
歳をとって足腰が弱った状態で転倒して骨折すると、そのまま寝たきりになったり死んだりする。
サルコペニアに陥らないようにするためには、タンパク質の摂取量を増やし、運動や筋トレが有効だ。
運動不足でも、タンパク質量が足りていれば、それなりに筋肉が増えることも報告されている。
しかし腎臓関係のお医者さんは、タンパク質を減らせと唱えていて、これは一体どうすれば良いんやって状態だ。
しかも肉や魚、大豆のタンパク質は良いが、プロテインパウダーはダメという医者もいて、ハードルをさらに上げているから、もう何が何だか分からない。
ホエイプロテインは、牛乳からチーズを作った際に出る「乳清」を濃縮して粉にした低脂肪高タンパク食品である。
要するに牛乳の脂肪分などを除いたモノであり、プロテインを使えばタンパク質のコントロールが簡単になるのだが、ダメだという。