野口整体、邪気の吐出は、ルーシーダットン風にやった方がよい?
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野口整体に、邪気の吐出(としゅつ)という方法がある。
椅子などに座り、みぞおちの処に両手の指先を置いて、ぐっと押し込みながら息を吐ききると言うものだ。
今まで何度か挑戦してみたが、一度もマトモにできた試しがない。
みぞおちがゆるんただめしがない。
私の場合、もう無茶苦茶硬い。
みぞおちがもう、ゆるんだためしがない。
片山洋次郎さんの『身体にきく』にも、みぞおちは柔らかいのが良いと言うことが書いてあったが、私の場合、本当にもうガチガチだ。
おかげで呼吸も浅いし、背中も痛い。
上体の力が全然抜けない。
まあ私の場合、子どもの頃にボーイスカウト活動をしていたときに、木から落ちて背中を打ったせいなのかも知れないが。とにかく、どうも肋骨がガッチリ歪んだままになっている感じもある。
で、野口整体の『邪気の吐出』は、みぞおちを指で押し込みながら息を吐ききるのにたいし、片山さんの本では、息を吸いながら軽く指で圧をかけて、そこから息をゆっくりと吐きながら指の力もゆっくり抜いていくという風に書いてある。
野口整体を主な研究対象としている片山さんが、なぜあえて野口整体とは違う方法をとっているのか。
実は別の片山さんの本のどこかに書いてあったが、野口整体ができた頃と、最近の日本人の身体のコリ方が、どうも違うらしい。
だから、そう言う風なやり方をされているようだが、実を言うと、力を込めたところからゆっくり力を抜くというのは、タイのルーシーダットンのやり方に似ている。
ルーシーダットンというのは、ヨガのようにポーズをとる健康法で、仙人体操などとも言う。
ルーシーダットンでは、息を吸い、筋肉を緊張させて4秒間キープして、そこから力を抜くというやりかただ。こうすると力が抜けるという。
みぞおちをゆるめる方法としては、他にロルフィングの本に、皮膚に垂直に圧をかけて、少しずらすという方法もある。
みぞおちの部分に指でまっすぐ圧をかけて、それを肋骨弓の下の部分に沿って両側に軽くずらすという方法だ。
筋膜(きんまく)に働きかけて、緊張をとると言うことかも知れない。
ロルフィングの本には、肩胛骨をゆるめるために肩の前の方の大胸筋のうらの筋肉をゆるめればよいなんて書いてあるが、コチラも結構難しい。
凝っている筋肉をゆるめるというのは、本当に難しいね。