四正太極拳、久々にやると、やっぱりキツい
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土曜日は、茗荷谷に稽古に予定だったが、体調が悪いのと、台風接近でザーザー雨が降っているのとで、結局自重した。
で、日曜日の今日もずっとイライラしていたのだが、ふと『四正太極拳』をやってみようと、思いついた。
四正太極拳というのは、オリジナルの太極拳でも、24式の簡化太極拳でもない、比較的新しい太極拳だ。
それもそのはずで、一番歴史の古いと言われている陳氏太極拳の伝承人(掌門人だったかな?)である陳沛山師が、現代人のために新たに編み出したモノだという。
世の中に広く知られている太極拳は、楊式・楊氏太極拳をベースにした、24式と呼ばれるモノだが、それとはまたかなり違った趣のある太極拳である。
太極拳には、陳式・楊式・呉式・孫式・武式という5大門派があるのだが、元・武術ビデオマニアの私の知識では、楊式太極拳は動作が大きめでおおらか。
一方、陳式太極拳は、非常に動作が小さく、身体の中の操作が複雑だというイメージがある。
実際、以前両方のビデオを持っていて、両方ともやってみたこともあるのだが、陳式は肩とか胴体とか細かくふるわせるような動作が多く、非常にやりにくかったことを覚えている。
ところがこの四正太極拳は、非常にシンプルである。
なんとまあ24式にはある、上体を傾けるという動作すらない。
これってたしか上体を倒したよなあ...とか思いつつ、上体を倒さないでヨコに半歩動くだけである。
だから、数年前のゴールデンウイークの時、3日ほどで全部覚えてしまったのだが、改めて本を開き、DVDを見ながらもう一度やり始めると、今度はなぜか非常に難しい。
まず第一に、肩幅に足を開いて立つというだけで、できない。
写真の老師の手の甲は、前向きで股関節あたりに置かれているのだが、そういう風に立てない。
色々やってみた気づいた。
自分の胸が凹めば、腕がそこに行く。
ところがそうなることはわかるのだが、そう簡単には、それができない。
上体の力が全く抜けないのだ。
なので、最初の一つ目だけで30分くらい繰り返す羽目になった。
で、2式目、3式目、とも、やっぱりできない。
最初に覚えた時は、順番を覚えるだけで満足したのだが、今回は目が肥えているのか、全然満足できない。
これってやっぱり、体内感覚が微妙に敏感になっているって事なんだろうか? しばらく続けてみよう。