子供が遠視、どうする?
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遠視というのは、実は子供の方が問題です。
大人は遠視というのに自覚がありますが、子供の場合は自覚のないまま育ち、視覚の発達が阻害される場合があるからです。
ですので3歳児の検診では、視覚に異常がないかも検査が行われます。
さて、子供が遠視だとわかった時に、まず医師は眼鏡をかけるように指導します。
小さな子に眼鏡をかけさせるのは、かわいそうなのですが、子供の遠視はメガネによる矯正が不可欠なのです。
先ほども書きましたが、子供というのは視覚を発達させている途上なのです。
ですからまずは、網膜に正しい光を送り込んで刺激を送らなければなりません。
その上で斜視・両眼視機能検査を行い、必要ならば斜視の外科的手術とか、視能訓練などを行うわけです。
ここで聞き慣れない言葉が出てきました。
視能訓練(しのうくんれん)とは、弱視(じゃくし)を矯正する、立体視・融像など両眼視機能の訓練なんです。視能訓練士という専門の資格を持った方が医師管理の元、訓練を行います。
ウィキペディアの記事によると、
視能訓練(しのうくんれん)は、リハビリテーション訓練のうち、主に斜視や弱視の回復(両眼視機能の改善)を目的として、医師の指導のもと専門の視能訓練士が行うもの。視力障害防止の指導も担当する。
とある。
この斜視(しゃし)とは俗に言うと「やぶにらみ」というやつである。
テレビ演出家のテリー伊藤さんは、学生運動の時に何かで打って斜視になったそうだが、手術で多少矯正できるようです。
斜視(しゃし)とは、片方の目は視線が正しく目標とする方向に向いているが、もう片方の目が内側や外側、あるいは上や下に向いている状態のことをいう。
俗に眇(すがめ)、ひんがら目(ひんがらめ)、藪睨み(やぶにらみ)、ロンパリとも言う。
眇は、片目が細い、あるいは潰れているさまを表すこともある。ひんがら目は「僻目(ひがらめ。僻眼とも)」が転訛した語。またロンパリは、一方の目でロンドンを見つつ、もう一方の目でパリを見ているさまに喩えた語である[1]、とされるが、ロンドンとパリくらい離れている、が原意。これらの語は、差別語とされる傾向があるので注意が必要である。
弱視(じゃくし)は、目の障害の一で、目の機能が弱く、物がよく見えない状態をさす。
子供の遠視の場合、体が成長すると多少眼球も大きくなりますので、ふつうは自然と弱くなっていきます。
ですから将来的に眼鏡を外すことの出来る時期が来る場合も多いようです。
これは、子供の健全な視力のために絶対必要なことです。
また、マンガを読んではダメ、テレビゲームなどをしちゃダメ、など目の健康を保つための注意などがありますが、遠視の場合ではそれほど気にすることではありません。
眼鏡により矯正をした上でなら、眼をたくさん使い、ピントの合った正しい光を網膜に送り込んであげるのは、治療の効果をより一層高めます。
視能訓練というのはトレーニングですから、見えている眼を閉じて、見えない方の眼だけで物を見るトレーニングもあります。
こういうトレーニングは、子供が嫌がる場合があるんです。
しかしこういう場合は、マンガやテレビゲーム、本など、子供が興味をしめすものを使うことで、嫌がらずにトレーニングを続けていくことも出来ます。
医師の指示に従って、根気よくお子さんの矯正治療を見守ってあげることが大切でしょう。